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2006.03.24 (Fri)

"Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?"

Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?

by Bill Martin / Eric Carl
読みやすさレベル0.5 総語数200 ★★★★★

Brown Bear, Brown Bear, What do you see?
I see a Red Bird looking at me.
Red Bird, Red Bird, What do you see?.....

というように調子のよいリズムで次々と動物たちの掛け合いが続いていく絵本です。音読しているとまるで歌っているよう。ページをめくるたびに、紙面いっぱいの色鮮やかな動物たちに目を奪われます。
作者は"The Very Hungry Catarpillar(『はらべこあおむし』)"で有名なエリック・カールです。この人らしい原色の使い方がとても素敵です。個人的には青い馬が綺麗で好きでした。
日本語でも『くまさん くまさん なにみてるの?』という題で翻訳されています。そちらもリズムがよくてとてもよいです。

でも、なんだか不思議ですよね。
幼児向け絵本ということで、「くまさん くまさん なにみてるの?」
という風に幼児向けの口調で訳されていますが、英語では"Brown Bear, What do you see?"は大人だろうが子供だろうが使える表現だと思うのです。ところが「くまさん」と訳すのか「くまちゃん」と訳すのか「熊」と訳すのか「クマ」と訳すのかで、日本語の雰囲気は随分変わります。もしこの一文がモノクロームの洒落た写真につけられた文章だとしたら、「熊よ、熊よ、お前は何を見てるんだい?」という感じの訳になったかもしれません。それが日本語と英語の表現の幅の違いというか方法の違いなんだろうなぁと最近思うようになりました。なぜなら一人称の"I"ひとつをとっても「私、あたし、僕、ボク、俺、オレ、俺様、朕、我、自分」など訳し方はいろいろとあります。文章全体の雰囲気も同様に主語に合わせて雰囲気を変えられます。そう思うと日本語のきめ細かな表現の多様性というのはすごいものだと思います。いや~日本語が母国語で本当によかった……。これを後から習得するのはきっとすごく大変に違いない……(--;) もちろん英語にも子供独自の表現方法や敬語はあります。ですが単語そのものの区別が日本語ほど多くはない分、文章の構成や全体の雰囲気でその違いが出てくるような気がします。
英語と日本語のどちらが優れているとかいいとか、そうゆうことではありません。英語は英語で、日本語は日本語で、その二つの言語はまったく違うものなのだ、ということです。なので、それを感じるチャンネルも、私の場合は違うようです。このチャンネルは多読をする中で培われた気がします。たくさんのいろんな英語を読むうちに、英語の文章の美しさを感じるチャンネルが別に出来てきたような気がするのです。
うまくまとめられないのですが、英語と日本語はまったく別のものだということ。そしてそれぞれの表現方法があるのだということ。
少しずつではありますが、英語を英語のまま感じられるようになっている気がします。
そういう意味で、この絵本も、シンプルな文章で英語のリズムのよさを堪能できるとてもよい絵本だと思います。

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テーマ : 洋書の絵本 - ジャンル : 本・雑誌

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*Comment

こんばんは(*´∇`*)
うんうん!とこれまた頷きながら読ませてもらいました。Brown Bearと読んで、熊・クマ・熊さん・クマちゃんなど日本語が思い浮かばないということですよね。Brown BearはBrown Bearだと。
フサフサとした茶色の大きな熊が頭に浮かぶかもしれませんが、その熊の表情も読んでいる人によって違うでしょうね。
最近はこれを翻訳することがどれだけ難しいかを考えます。
Narniaは邦訳を読んでいませんが、英語で読んでいて、どんな日本語で説明したら雰囲気を損なわないだろう・・・なんてふと思いました。
チャンネルが違う言葉だから、違う言語で説明するのは本当に難しいです。
日本語も万葉集など響きが好きですが、英語も韻やリズムがとても面白いと思います(*´∇`*)
雫 |  2006.03.25(土) 00:00 |  URL |  【コメント編集】

わあ、エリックカールだあ。(*'ー'*)ふふっ♪
見た瞬間に分かりました!

それにしても絵本一つでここまで考えられるなんて…
日本語を話せる事を誇りに思いました。
ありがとうございます。(*- -)(*_ _)ペコリ

でぶねも |  2006.03.25(土) 08:21 |  URL |  【コメント編集】

はじめまして。絵本の翻訳って難しそうですよね。英語の絵本はあまり読んだことはないのですが、結構面白いのとかがありそうですね。絵本とは違いますが、金子みすずの詩をうまく英訳できたらなあ、などと思ったりします。
Applecheese |  2006.03.25(土) 11:51 |  URL |  【コメント編集】

:雫さん
そうなんですよ~。Brown Bear は Brown Bearなんですよ~! それ以上でもそれ以下でもない、と言ったらいいか……。日本語に訳すときはそれを状況と読み手に合わせて適切に変化させないといけないわけで……。本当に翻訳って難しいですよねぇ。
昔は英文和訳のように単に「英語」→「日本語」と置き換えればいいと思っていたのですが、最近は、「英語」→「映像」→「日本語」と訳さないかぎりきちんとした翻訳はできないかもなーと漠然と思います。いい翻訳者になるには自ら美しい日本語を書ける人でないと無理かもしれませんね(^^;)
邦訳版ナルニアは「ですます」調のしっとりした日本語だったと思います。児童文学は結構「ですます調」の方が多いような気がするのですが、ハリポタは「だ・である調」なんですよね。なので、なんとなく違和感があって、どうしても邦訳版は読めないのです。日本語の1巻は持ってるんですけどね~。原作の英語の文章から受けるイメージと、翻訳版から受けるイメージがどうしても違うんですよ。私だけかもしれないですけど…i-201
日本語も英訳するのは大変でしょうね。特に和歌や俳句は575のリズムがありますから。歌の内容は英訳できても、リズムと音はやはり日本語でしか味わえないような気がします。
英語も素敵ですけど、日本語も素敵ですよねi-178
もえぎ |  2006.03.26(日) 00:20 |  URL |  【コメント編集】

:でぶねもさん
こんばんは~!
エリック・カールは絵が絶品ですよね。大好きです。

日本語はたぶん言語としてはかなり難しいはずです。英語の方がまだしも習得しやすいはず。(女性形や男性形のあるドイツ語やフランス語よりも文法はシンプルですし…)
でも、こんなに大変なんですけどね…(--;)
そんな難しい言語を使いこなせる私達ってすごい!!(笑)
日本語ができるくらいだから、いつかそのうち英語もできますよ!ね?
もえぎ |  2006.03.26(日) 00:26 |  URL |  【コメント編集】

:Applecheeseさん
はじめまして!ブログ訪問&コメントありがとうございます!
Applecheeseさんは現役の翻訳家さんなんですね(ブログ拝見しました^^)しかも英検1級だなんて!うらやましい限りです。きっととても頑張られたんでしょうね。
英語の絵本、素敵なものがたくさんあります。もちろん日本語に翻訳されているものもたくさんありますが、原作で読むとまた格別です。
金子みすずさんの詩は優しくて美しいですね。私は「かなりや」が好きですが、たしかに英語に訳すのは難しそうです。あの響きは日本語でこそ味わえるものかもしれません。
また遊びにいらしてくださいね。こちらからもおじゃまさせていただきます。
もえぎ |  2006.03.26(日) 00:40 |  URL |  【コメント編集】

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