2017年11月 / 10月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫12月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
EDIT  |  --:--  |  スポンサー広告  |  Top↑

2007.03.04 (Sun)

魅惑のアンコール・ワット

実は、先日念願のアンコールワットに行ってきました!!

遺跡や考古学が大好きなので、アンコールワットはいつか行ってみたいとずーっと思っていたのですが、ようやく願いがかないました!

DVC00091_M.jpg

アンコールワットの朝焼け

アンコール遺跡群は、カンボジアのシェムリアップ市付近にあり、カンボジア王国の源となったクメール王朝の首都があった場所として、9世紀~14世紀にかけて栄華を極めた都市や寺院の跡です。14世紀にプノンペンに遷都されたため、アンコールは忘れ去られ、一時はジャングルに埋もれていたこともあるとか。

シェムリアップの近くには多数の遺跡がのこっており、一番有名なのがアンコールワットという寺院です。あとはバイロンという寺院を中心としたアンコールトムという都の跡、ガジュマルの根に侵食された遺跡タ・プロムなどがよく知られています。

遺跡の彫刻などももちろん素晴らしいのですが、なによりも私が驚いたのは、それらがまるで「朽ちる過程」にあるような姿のまま残されていたことでした。
アンコールワットもバイロンも、観光名所としてだけではなく、現地では仏教やヒンズー教の信仰の場所として、今もお坊さんや地元の人が訪れています。けれど、たいていの遺跡はあちらこちら崩れ、そして崩れた彫刻や柱の残骸がそこここに放置されているのです。
もちろん、調査や修復の作業途中ではあると思いますが、なにげなく踏み石にした塊に彫刻が施されている、なんてことが当たり前で、その崩れ具合が、いかにも「遺跡」の雰囲気があって鳥肌が立ちました。まぁ、その崩壊がもともとの崩壊なのか、内戦による崩壊なのかはよくわからないですが…。

見渡す限りのジャングルと朽ちかけた遺跡。それは、私が思っていたよりも、ずっとずっと見ごたえのあるものでした。
日中はすごく暑くてもう35度くらいあったし、遺跡めぐりはほとんどトレッキング状態なので、大変といえば大変だけど、多少無理しても見る価値はありました!


そうそう、シェムリアップ市内で一番大きな市場はオールドマーケットと言うのですが、ここには肉や魚や野菜だけではなく、観光客向けのシルク製品や工芸品が山積みされていて、店主と値引き交渉をやりとりしながら買い物を楽しむことができます。中には本屋もあって、たまたま手にしたのがこの本↓。
Along the Royal Roads to AngkorAlong the Royal Roads to Angkor
Hotoshi Tamura Yoshiaki Ishizawa


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


最初は8USドルと言われたのですが、交渉のすえ6ドルに。安い……。本の裏表紙を見ると24.95ドル。

……………それが6ドルでいいのか…………?

帰ってきてから気づいたのですが、著者はなんと上智大学の石澤教授でした。アンコール遺跡群の発掘調査の第一人者です。冗談半分で値段を調べてびっくりしました。
すごい。6分の1だ……(@-@;
英語も読みやすいし、写真も美しいです。他の写真集のような遺跡の写真だけではなく、カンボジアの日常の風景などの写真もあって、とても素敵でした。でも、この値段で売られるって、仕入れ値はいったいどうなってるんだろうなぁ……。

ちなみに、遺跡をめぐっていると、必ずと言っていいほど本をたくさん抱えた子どもたちに「1冊1ドル~。おね~さん、日本語の本もありま~す」などと声をかけられます。無視していると、だんだん値段が下がってきて、「4冊1ドル~」なんてことになります。
中身はちゃんと見てないけど、表紙を見る限り普通の本です。お土産やさんに売ってるような、普通の英語や日本語の写真集。4冊1ドルって私達にとっては破格の値段です。いったいくらで仕入れてるんだ……??

あと、もう1冊買ってきた本はこれ。
Angkor (New Horizons)Angkor (New Horizons)
Bruno Dagens


Amazonで詳しく見る
by G-Tools


これは思いっきり観光客値段で、16ドル。ホテルの売店にあって、ずっと気になってたのですが、結局オールドマーケットでは見つけられず空港で買いました。ちょっと他の写真集とは違っていて、アンコールワット発見当時の古い絵や歴史が詳しく解説されている本です。こうゆう歴史モノは大好きなので、ついつい買ってしまいました。

多読の成果か、多少つっかかりながらも、どちらの本も読むことができました。こうゆうとき、多読やっててよかった~と思いますね。
日本語版もあるのかもしれませんが、なんとなく英語版の方がかっこいいじゃないですか(笑)

それにしても………。

カンボジア国内の物価は私達の感覚に比べるととても安いです。それはつまり、彼らの得るお金もそれくらい少ない、ということ。
カンボジアの平均月収は約30ドルだそうです。だから、たとえ1ドルだとしても彼らには大金です。もし月24万円の給料なら、ドルに換算すると2,000ドルなので、その差は約7倍ということになります。

オールドマーケット周辺には外国人観光客向けのレストランが充実していて、1人1食5ドルくらいでご飯が食べられます。それでも、十分私達には安いのですが、彼らの金銭感覚に直すと、一食35ドルくらい。つまり4000円超。なので、現地の人たちは地元の人が集まる屋台や食堂で食事をしています。こちらだと、一食0.5ドルくらい。約60円。さすがにお腹をこわしそうで私達は屋台では食事ができなかったのですが、欧米の旅行客の中にはそうゆうところでご飯を食べている人もちゃんといました。なので、意外に大丈夫かもしれません。
(ちなみに、シェムリアップに上水道の設備はありません。地下水をくみ上げて使っているそうで、さすがに川の水は飲料水にはしていないようです)

アンコール遺跡群が集中するシェムリアップは、カンボジアにとって一大観光地です。政府は外国からの投資を促し、人々も必死に外貨を得ようとしています。そのかいあってか、シェムリアップの市内には外資系の豪華なリゾートホテルが立ち並んでいます。私達が泊まったのも、デラックスに分類されるリゾートホテルでしたが(でも日本のビジネスホテルと同じくらいの値段)、中には一泊数百ドルもするホテルもあります。

でもちょっと街を外れると、そこには小屋とさえ呼べないような藁葺きの家が続く村があったり、遺跡では子ども達が物乞いをしていたり、地雷で手足を失った人々が寄付を呼びかけていたり……。
国全体が貧しい、とはこういうことなんだな……と、自分の無力をかみ締めながら、後ろめたい気分も少し持ちながらアンコール遺跡郡とリゾートホテルでの生活を楽しんできました。

救いは、私達が接したカンボジアの人々──ホテルの人やガイドさんやトゥクトゥクの兄さんやオールドマーケットのおばちゃんや街中の子ども達が、みんなおおらかですごくいい笑顔をしていたこと。物売りの子ども達も、真っ黒に汚れた服を着て裸足で歩きながら、でも友達とふざけるときは白い歯を見せてすごくいい笑顔をしてました。

物質的な豊かさと引き換えに私達がなくしつつある豊かさをかいま見たような気がしました。アンコールワットの観光産業が肥大化する中で、あの笑顔がなくならないといいなぁ……としみじみ思います。

それにしても内戦が終わってからわずか十数年。今でこそカンボジアはは多くの観光客で賑わっていますが、内戦の間に150万人もの人々が虐殺や飢餓でなくなり、多くの伝統文化が途絶えたそうです。知識階級の多くが反乱の因子になるという理由で殺され、そのために優れた彫刻や織物や舞踏を伝承する人々も亡くなりました。また、同時に、ポル・ポト政権によってアンコール遺跡群の一部も破壊されました。仏像の首を刎ねて敷石にしたり、美しい人造池の底の石を剥がして農地にかえたそうです。↑の本の作者石澤教授は、内戦のためやむなく帰国し、後にようやくアンコール遺跡群に戻ってあまりの惨状に愕然としたとか。

実際に行くまでは、世界遺産の遺跡としてのアンコールワットを見たいだけだったのですが、実際にカンボジアに行って、その歴史や現状を肌で感じて、もっといろいろと考えさせられました。台風も地震もなく、豊かな自然にめぐまれてこれほどの都市を作ることができた人々の過去と現在。社会科では習っていたけれど、やっぱり実際に行ってみないと、実感できないことって多いんですね。

アンコールワット。いろいろな意味でおすすめです。
もし、世界遺産を一つだけ見るとしたらやっぱりエジプトのピラミッドやルクソールの遺跡群ですが、2番目のおすすめは断然ここです!
機会があったらぜひ行ってみてくださいね~♪
スポンサーサイト
EDIT  |  02:38  |  雑記  |  TB(1)  |  CM(2)  |  Top↑

*Comment

♪いいなぁ☆

アンコール・ワットに行かれたのですね!!
私もいつかゼッタイに行きたい場所のひとつです。
ちょうど、カンボジアやタイなどにターゲットを絞って旅行のパンフレットを集めている最中でしたv

もえぎさんの旅行記を読んで、ますます旅に出たくなりました~☆
桜 |  2007.03.04(日) 22:05 |  URL |  【コメント編集】

♪よかったですよ~♪

桜さん、こんにちは!

アジアにゆっくり滞在したのは、今回が初めてですが、予想以上によかったですよ!

特にアンコールワットの辺りはほどよく田舎なので、余計のんびりしてるかも(^^)

タイは行ったことがないのでぜひ行ってみたいです。
バンコクなんかは特に妖しいエネルギー(?)に満ちていてはまっちゃうとか。

桜さんも素敵な旅行ができるといいですね♪

もえぎ |  2007.03.06(火) 15:21 |  URL |  【コメント編集】

コメントを投稿する

URL
COMMENT
PASS  編集・削除するのに必要
SECRET  管理者だけにコメントを表示
 

*Trackback

この記事のトラックバックURL

この記事へのトラックバック

【カンボジア王国】について

カンボジア王国カンボジア王国(カンボジアおうこく)はインドシナ半島にあり、ベトナム、タイ王国|タイ、ラオスに接している東南アジアの国。首都はプノンペン。近隣の国とは陸続きであるが、国民の90%以上がクメール人(カンボジア人)である。言語はクメール語(カンボジ
2007/03/10(土) 21:28:45 | 亜細亜ジア
 | BLOGTOP | 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。